弘前ってぶっちゃけJリーグに行けるの? りんご飴マンが空気読まずに聞いてみた

みなさんこんにちは!

東京から弘前にノリで引っ越して、日々楽しい青森ライフを送っているりんご飴マン@ringo_a_me)です。

 

突然ですが僕はサッカーが大の大好きで、週末のJリーグや海外サッカーを見ることがライフワークの1つなのです。

「聞いてよ!こないだメッシがさ…」「ロナウドとは絶対友達になれない」と日常会話に出ちゃうくらい、サッカーが好きで好きでたまらないのです。

ヨーロッパで活躍する日本人も昔に比べて増えてきましたし、もうすぐ4年に一度のワールドカップも開幕するということで、溢れ出るサッカー熱が止まらない!といった状況です。

 

 

ところで、サッカーは世界中に熱狂的なファンがたくさんいて、スポーツというよりもひとつの文化といえるほどの賑わいを見せている国も多いです。

例えば複数の強豪サッカークラブを持ち、サッカー都市として栄えているイギリス・ロンドンの平均観客動員数はなんと23万5808人。毎週末に全弘前市民が集まっても届かないくらいのサッカーファンがスタジアムに足を運んでいるかと思うとびっくりですね。

※『KPMG』発表 「複数のクラブを構えるサッカー都市における2016/2017シーズン平均観客動員数トップ10」より

 

そして、ここ日本だって負けていません。「浦和レッズ」「大宮アルディージャ」といったJリーグチームが本拠地にしている「さいたま市」の平均観客動員数は47306人。日本代表の試合もそうですけど、スタジアムがサポーター(ファンのこと)でぎっしり埋まり、みんなで応援するとめちゃめちゃ楽しいし、なんか一体感がありますよね。

 

そんな中、ふと思ったのは「弘前もこういうことできないの?」ということ。弘前がサッカーの街になれば街も活気が出るし、お客さんもたくさん来て一石二鳥だばん!よっしゃ、弘前もJリーグ入りだー!

 

…というニワカ丸出しの発想をした僕。

しかし、可能性があるなら確かめてみるしかない

 

と言うことで、ここ弘前を本拠地に活動しているサッカークラブ「ブランデュー弘前FC」に「ぶっちゃけJリーグ行けるの?」というどストレートな質問をぶつけてみることにしました。

 

 

取材に応じていただいたのはブランデュー弘前FCのマスコットキャラクター、「ブラッフェ」さん(@Blancdieu_Hiro)です。

白神の妖精をイメージして誕生したキャラだそうで、「ブランデュー」と「ラフェ(フランス語で妖精を意味する言葉)」を組み合わせて命名されたとのこと。

好きなタイプは「高校教師」のときの桜井幸子らしく、年齢不詳な感じに仕上がっています。

 

「ブラッフェさん、今日はよろしくお願いします」

「よろしくっふぇ!真っ赤で目がチカチカするっふぇ!」

「紅白でめでたい対談になりそうですね。

 

では早速で申し訳ないですがブラッフェさん、ぶっちゃけブランデュー弘前はJリーグに行けるんですか?

 

「いけるっふぇ!」

「マジで!? やったー!」

「可能性はゼロじゃないっふぇ!」

「なんだ、そういう意味ね……」

「いやいや、でも本当に行ける可能性はあるし、チームも本気でJリーグ入りを目指しているっふぇ!」

「まぁ、みんなそう言いますよね。遠距離恋愛なのに『週一で会いにいく』とか言っといて3ヶ月後には現地で彼女作ってる人くらい、みんなそう言いますよね」

「ちょっ! そこまで言うならわかったっふぇ! 今日はりんご飴マンに『弘前をJリーグに連れていこう!』って思ってもらえるまで帰さないっふぇ!」

「えええ〜、ひどい取材現場に来てしまったなぁ」

「キックオフ!」

 

 

そもそも「ブランデュー弘前FC」って?

「まず、Jリーグ入りできるかの話をする前に、今のブランデュー弘前FCについて理解しておく必要があるっふぇ。りんご飴マンはブランデューについてどこまで知ってるっふぇ?」

「弘前のサッカークラブで、Jリーグを目指してる」

「いや、うん…。まぁそうなんだけど…」」

 

「もともとブランデューは “まちづくり” の一環としてはじまったっふぇ。スポーツを通して子ども達の夢と可能性を引き出す事、そしてスポーツを通して弘前、津軽という地域に元気を与えていくことを目指して2012年にはじまったサッカークラブなんだっふぇ」

「2012年!最近できたクラブなんだね。ところで写真のブラッフェが異常にデカいけどどういうこと?」

 

▲2017年のねぷた運行の様子だっふぇ。選手も参加したっふぇ

 

「リアルブラッフェはねぷたで作られた迫力満点のキャラだっふぇ。子どもたちにも大人気っふぇ」

「こわい」

「りんご飴マンにだけは言われたくないっふぇ!」

 

Jリーグを目指して活動中!

▲昨シーズンのチーム得点王、姜曉一選手だっふぇ

 

「そんなブランデュー弘前はJリーグ入りを目指して、選手もスタッフも日々練習に試合に大忙しだっふぇ」

「前から思っていたのだけど、選手はどこから雇っているの?」

「雇ってないっふぇ」

「え?」

「ブランデューはアマチュアクラブなので、選手たちは基本、毎日働きながら活動をしているっふぇ。平日の夜(仕事終わり)に練習をして、週末は試合、その他にも弘前でイベントがあるときは選手自らチラシを配ったり、子どもたち向けにサッカー教室を開くなどPR活動に参加してるっふぇ」

「なるほど、アマチュアって相当大変なんだね…。仕事やサッカーだけじゃなくてプライベートもあるだろうに」

「ちなみにブラッフェもアマチュアだっふぇ」

「知ってる」

 

どうやったらJリーグに行けるの?

「でさ、ブラッフェ。ブランデューはJリーグにどうしたら行けるの? 早く行こうよ」

「それを説明するには、まずは日本のサッカーリーグの構成とブランデューの現状をお伝えする必要があるっふぇな」

 

 

「ブランデューは今東北リーグ1部というグループに所属していて、アマチュアリーグの中で2番のところにいるっふぇ。Jリーグ入りを目指すためには、まずはJFL(ジャパン・フットボール・リーグ)入りする必要があるっふぇ」

「てことは東北リーグで1位になればJFL入りできるのか!」

「ちがうっふぇ。それは最低条件っふぇ」

「え?」

「東北リーグで1位になると、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)と言うリーグの出場権が得られるっふぇ。そのリーグで勝ち進み、1位と2位がJFL昇格権を得るということだっふぇな」

※全国社会人サッカー選手権大会(全社)という社会人サッカー大会の上位(最大3チーム)に入るルートでも地域CLに参加できる

「東北リーグで優勝しただけじゃダメなのか。けっこう過酷だな…」

「その地域CLが!めちゃめちゃ厳しいっふぇよ!!まず、全国地域リーグの優勝チームが集結するわけだから、ライバルチームは地域リーグ優勝者の強豪だらけっふぇ。そして、『全社』の1〜3位を加えた計12チームで2つのイスを争うわけっふぇな」

「過酷すぎない?」

「それだけじゃないっふぇ。めちゃめちゃ頑張ってJFLに昇格したとしても、そこからはリーグでの成績の他に、『Jリーグ百年構想クラブ』認定と『J3クラブライセンス』と呼ばれる、平たく言えば財政面や環境面、平均観客動員数の集客面など、運営クラブとしてJリーグ入りするための審査があるっふぇ。JFLで優秀な成績(4位以内)に入ることが大前提で、Jリーグの厳格な審査にも通過した上で、はじめてJリーグ入りすることができるっふぇ」

無理だろこれ。ねぇ、これって今はJリーグにいるクラブもこの条件をクリアしてるってこと?」

「もちろんだっふぇ。J1とかJ2の試合を見ているとシンプルな昇格・降格条件に見えるけど、実はとても複雑で過酷な条件をクリアして、今のJリーグを戦っている超優秀なクラブであることを忘れてはいけないっふぇ」

「ブランデューも青森県リーグ、東北リーグ2部を勝ち抜いて昇格してきたんだもんね。Jリーグ昇格まで、楽な道は1つもないということか」

 

 

ぶっちゃけ行けそうなの?

「とりあえず僕がメッシからボールを奪うくらい過酷なことはわかったのだけど、ぶっちゃけこれどうなん?行けそうなの?」

「もちろん過酷な条件であることは間違いないっふぇけど、それはどこのチームも同じっふぇ。大事なのはメンタリティ!1つ1つの試合を大事に、全力で勝ちにいくメンタリティが必要だっふぇ!」

「(メンタリティって言いたいだけだな…)。ちなみに、昨シーズン(2017シーズン)の東北リーグ1部での成績はどうだったの?」

3位だったっふぇ」

「おぉ、上位にいる!」

「ちなみに2016シーズンは2だったっふぇ。毎年上位にはつけているからこそ、今年こそ1位を絶対に取るんだというメンタリティで選手もスタッフもサポーターもメラメラしてるっふぇ!」

「メンタリティやめい。リーグはいつから開幕なの?」

「4月8日(日)、開幕戦はAWAYで『いわき古河FC』と対戦だっふぇ。HOMEの開幕戦は6月3日(日)の『FCガンジュ岩手』戦だから、りんご飴マンは最前線で応援に来てほしいっふぇ」

 

▲2018シーズンは4月8日開幕っふぇ!

 

「もちろん行くよ!たくさんの人が見に来てくれるといいねぇ」

「選手はサポーターの声援が大きな力になっているっふぇ。会場の弘前市運動公園の入場は無料だし、試合以外にもおいしいフードパークや楽しめる企画を毎回考えているから、まずは一度、ブランデュー弘前の試合を見に来てほしいっふぇ」

 

▲かわいいオリジナルグッズも充実だっふぇ!2018タオルマフラー

 

「そして忘れちゃいけないのは、ブランデュー弘前がなんのためにJリーグを目指しているかだよね。弘前という街に暮らす子供たちに夢や可能性を、そしてこの地域に元気を与えるために頑張っているということ。そのためには、僕たち弘前市民も応援という形でサポートしていく必要があるよね」

「その通りだっふぇ。今シーズンは東北リーグ1位を目指し、将来のJリーグ入りに向けてブランデュー弘前は全力疾走していくので、どうかみなさんの応援よろしくお願いしまっふぇ!」

「りんご飴マンもなるべく会場に足を運びに行くので、みんなでブランデュー弘前を応援しようっふぇ!」

 

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